NZワーホリで英語力は本当に伸びた?正直な話【体験談】
NZワーホリ1年間で英語力は本当に伸びたのか、正直に答えます。伸びた実感・伸びなかったこと・日本人環境の落とし穴を体験談ベースで解説。
「NZに行けば英語がもっと伸びるはず」——そう思って渡航した私ですが、正直に言います、思っていたのとは少し違う伸び方でした。でも同時に、確実に何かが変わったのも事実です。
この記事では、NZワーホリを経験した私が「英語力は実際どうだったか」を包み隠さず書きます。
私の英語歴と渡航前のスタートライン
最初に自己紹介を兼ねて、渡航前の私の英語力についてお話しします。
約10年前にフィリピンへ3ヶ月の語学留学、その翌年にオーストラリアへ1年のワーキングホリデー。そういった経験を経てからのNZワーホリでした。なのでまったくのゼロからではありませんでしたが、だからといって英語が得意だったわけでもありません。
NZに来てからは自動車業界で働き始めましたが、最初のうちは仕事での電話応対がとにかく怖かった。対面なら表情や身振りで補える分、電話だと聞き取れなかったときのリカバリーが難しい。最初の数ヶ月はかなり苦手意識がありました。
結論から言うと、英語力は「伸びた」——でも期待通りではなかった
「ペラペラ」になったかというと、なっていません。でも、渡航前より確実に何かが変わったのも事実です。
問題は「どれくらい」「どんな風に」伸びたのか、という話です。
実際に伸びたと感じた3つの場面
電話への苦手意識がなくなった
渡航直後は電話が来るたびにドキドキしていました。相手の声だけを頼りに内容を理解して、適切に返す——これが最初は本当にしんどかった。電話をかけるときは自分の要件を話すだけなのでまだ気持ちは楽でしたが、それでも質問されたりするとおどおどしていたのを覚えています。
でも毎日仕事で使い続けているうちに、気づいたら怖くなくなっていました。「聞き取れなければ聞き直せばいい」という開き直りが生まれたのも大きかったと思います。
日常会話が怖くなくなった
渡航して最初の1〜2ヶ月は、スーパーのレジですら緊張していました。聞き取れなくても愛想笑いでごまかす日々。
でも3〜4ヶ月もすると、「Would you like a bag?」「Did you find everything okay?」程度の定型フレーズは自然に聞き取れるようになりました。日常のやりとりへの恐怖感がなくなっていったのは、大きな変化だったと思います。
職場での英語が少しずつ聞けるようになった
自動車業界は技術的な用語も多く、最初は同僚が何を話しているのかまったくわかりませんでした。
でも毎日同じ場所で働いていると、繰り返し出てくる表現や流れが掴めてきます。「あ、これはあの作業の指示だな」と文脈で補完できるようになるんです。英語というより「この職場の言語」を学んでいる感覚でした。
詳しい職場探しの経緯はNZワーホリで仕事を探す方法にまとめています。
逆に伸びなかった・苦労したこと
スピーキングはなかなか伸びなかった
正直、「話す力」は思ったほど伸びませんでした。
業務上の最低限のやりとりはできても、雑談や深い会話になると途端に言葉が出なくなる。自分の意見を英語で述べるという経験が、圧倒的に足りていなかったと思います。
日本人コミュニティに居心地の良さを感じてしまった
NZワーホリでは特に意識していなかったのですが、気づけばシェアハウスも職場の情報収集も、気心の知れた日本人仲間に頼ることが多くなっていました。もともとオーストラリアのワーホリのときに知り合った友人がNZで先にワークビザを取得していたこともあり、自然とその流れに乗っていたところもあります。
現地で情報を集めるとき、言葉の壁がある中ではどうしても日本語で聞ける相手に頼りたくなります。それ自体は自然なことですが、気づかないうちに日本語が通じる心地よい環境に身を置いてしまう——これがワーホリで英語が伸びにくくなる一番の原因だと思っています。
オーストラリアのワーホリのときは、最初の3ヶ月間は意識して日本語を話さないようにしていました。強制的に英語環境に身を置くその経験は、今となってはとても良かったと思っています。NZではそれをしませんでしたが、日本語を話せない苦しみはわかっていましたし、情報収集には日本語がある程度必要だとも感じていたので、後悔はありません。
NZアクセントに最後まで慣れなかった
ニュージーランド英語には独特のアクセントがあります。特に「i」の音が「e」に近く聞こえるなど、アメリカ英語やイギリス英語と全然違うと感じました。
NZアクセントは独特で、慣れるまでに時間がかかります。「fish and chips」が「fush and chups」のように聞こえると言われるほど。最初はパニックにならなくて大丈夫です。
1年いても、ネイティブ同士が早口で話しているときはほとんど聞き取れないことも多かった。これは割り切りが必要でした。
英語力が伸びる人・伸びない人の違い(体験から感じたこと)
身近にいたワーホリ仲間を見ていて感じたのは、伸びる人は「恥をかくことを恐れていない」ということです。
間違えても笑って「どう言えばよかった?」と聞ける人は、みるみる上達していきました。うまく言葉が出なくてもジェスチャーを恥ずかしがらずに使いながらとにかく話してみる——そういう姿勢が大事だと思います。一方で、間違えるのが怖くて黙ってしまう人(かつての私も含む)は、安全地帯から出られないまま時間が過ぎていく。
| タイプ | 特徴 | 1年後の変化 |
|---|---|---|
| 伸びる人 | 間違いを恐れず話す、ローカルの友人がいる | 会話がスムーズになる |
| 伸びにくい人 | 日本人コミュニティ中心、職場でも最低限しか話さない | 聞き取りは少し伸びるが、話す力は停滞 |
もうひとつ大きいのは、アウトプットの機会をどれだけ作れるかです。
私がこれまでの英語経験の中で一番英語力が伸びたと感じているのは、実はフィリピンの語学留学でした。理由はシンプルで、マンツーマンレッスンのため否が応でも話さなければいけない環境だったからです。NZやオーストラリアでも同じような環境を意識して作ることはできますが、それには相当の意志力が要ります。フィリピン留学については、またあらためて書こうと思っています。
NZと日本の職場文化の違いについては日本とNZの職場はここが違う【働き方・文化のギャップ】でも書いています。
ワーホリ前にやっておけばよかった英語の準備
今振り返って「これをやってから行けばよかった」と思うことが3つあります。
1. 定番のフレーズと「便利な動詞」を身につける
「Where are you from?」「How long have you been here?」「What kind of work do you do?」——こういった定番フレーズへの回答を、渡航前に声に出して練習しておくだけで、最初の1ヶ月の心理的負担がぜんぜん違います。
また、たくさんの単語を覚えようとするより、make・take・have のようにさまざまな場面で使える汎用性の高い動詞を押さえておくのがおすすめです。「Take a look」「Have a go」「Make it work」など、これだけで会話の幅がぐっと広がります。
2. NZ英語を聴いて、声に出して発音する
YouTubeでNZ人のVlogやニュースを流し聴きするだけでも、現地に着いてからの衝撃が違います。NZアクセントに少しでも耳を慣らしておくことをおすすめします。
聞くだけでなく、実際に声に出して発音することも重要です。日本人が特につまずきやすいのがLとRの使い分け。日本語ではどちらも「らりるれろ」なので、意識しないと同じ音になってしまいます。
私はかつて発音矯正のために『英語耳』という本を読みましたが、大事なのは舌の位置です。Lは舌先を上の前歯の裏にあてて発音し、Rは舌先を反り返らせて上につけるイメージで、LとRをはっきり区別して大げさなくらい発音するのがコツです。
3. 自分が働く業界の英語を事前に調べておく
働く予定の業界の基本用語を渡航前に少し調べておくだけで、職場での立ち上がりが早くなります。私の場合は自動車の部品名や作業指示の表現を事前にリストアップしておけばよかったと今でも思っています。
渡航前の準備全般についてはNZワーホリ渡航前チェックリストにまとめています。
まとめ
- 英語力は確実に伸びた——でも「ペラペラ」には程遠かった
- 伸びた部分:電話への苦手意識の払拭、日常会話への慣れ、職場英語のリスニング力
- 伸びなかった部分:スピーキング、ネイティブ同士の早い会話の聞き取り
- 伸びるかどうかは、日本語を使わない環境に自分を置けるかどうかでほぼ決まる
- 英語力向上に最も効くのは「強制的にアウトプットさせられる環境」
英語がペラペラになることだけがワーホリの目的ではないけれど、せっかく行くなら英語力も伸ばしたい——そう思うのは当然です。意識して環境を作ることが、結局は一番の近道だと感じています。
NZワーホリを通じて得られるのは、英語力だけじゃない——それが現地で1年過ごした私の素直な感想です。
