AEWVとは何か【ワーホリと何が違うのか徹底比較】
NZワーホリ終了後の選択肢、認定雇用主ビザ(AEWV)を解説。ワーホリとの違い・取得条件・申請の流れを実際にAEWVを持つ筆者が紹介します。
「ワーホリが終わったら帰国しかないのかな」
そう思っていた時期が私にもありました。でも実際には、NZに残って働き続けるための選択肢があります。そのひとつが AEWV(認定雇用主ワークビザ) です。
私自身がAEWVを取得してNZで働いている経験をもとに、ワーホリとの違い・取得条件・申請の流れをまとめます。「ワーホリ終了後もNZに残りたい」と考えている方の参考になれば。
NZワーホリビザの申請方法についてはこちらの記事で解説しています。
AEWVとは何か
AEWV は Accredited Employer Work Visa(認定雇用主ワークビザ) の略称です。NZ移民局に「認定雇用主」として登録された企業からジョブオファーをもらい、その会社で働くための就労ビザです。
2022年にそれまでの複雑なワークビザ制度を一本化する形で導入されました。ワーホリとは異なり、特定の雇用主のもとで長期的に働くことを前提としたビザです。
ワーホリとAEWVの違い
まずは全体像を比較表で整理します。
| ワーホリ(WHV) | AEWV | |
|---|---|---|
| 目的 | 旅行しながら働く | 特定の雇用主のもとで就労 |
| 期間 | 最長15ヶ月(延長込み) | 最長5年(職種・給与による) |
| 年齢制限 | 18〜30歳 | なし |
| 雇用主の縛り | なし(自由に転職可) | 認定雇用主のみ・転職時に更新が必要 |
| 申請費用 | 無料(日本国内申請) | NZ$1,540(NZ国内申請の場合) |
| 必要書類 | パスポート・証明写真など | 職歴証明・英語スコア・健康診断など |
| 審査期間 | 数日〜数週間 | 目安4〜6週間(状況による) |
| 永住権への道 | なし | 条件を満たせば申請可能 |
ワーホリは自由度が高い反面、期間が限られます。AEWVは雇用主に紐づく分、長期滞在・キャリア継続・将来的な永住権が視野に入ります。
AEWVを取るための3つの条件
1. 認定雇用主からのジョブオファー
AEWV申請の大前提は、NZ移民局に「認定雇用主(Accredited Employer)」として登録された企業からの正式なオファーを持っていることです。
雇用主はビザ申請の前に「ジョブチェック」と呼ばれる審査を移民局に申請し、その承認後に申請者へ「ジョブトークン」が発行されます。このトークンを使って本人がビザ申請を行う流れです。
ポイント:「認定雇用主かどうか」は雇用主に確認する必要があります。認定されていない会社ではAEWVは申請できません。
2. 職種に見合ったスキル・職歴
申請する職種に関連する学歴または職歴が求められます。目安は「3年以上の関連業務経験」または「NZQCFレベル4以上の資格」です。
職種によって基準が異なるため、詳細はNZ移民局の公式サイトで確認することをおすすめします。
3. 給与が市場水準を満たしていること
提示される給与がその職種のNZ市場価格(Market Rate)を満たしていることが審査のポイントになります。市場価格を下回る給与では申請が通りにくくなります。
職種によっては英語力の証明(IELTSスコアなど)が追加で必要になる場合もあります。
申請の流れ
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① 認定雇用主からジョブオファーをもらう
↓
② 雇用主が移民局に「ジョブチェック」を申請・承認
↓
③ 申請者に「ジョブトークン」が届く
↓
④ 本人がオンラインポータルでAEWV申請
↓
⑤ 審査(目安4〜6週間)
↓
⑥ ビザ承認・就労開始
申請はすべてオンラインで完結します。健康診断(指定医)が必要になる場合があるので、滞在が12ヶ月以上になる見込みであれば早めに確認しておくとスムーズです。
気をつけたいポイント
審査期間は余裕を持って考える
移民局の公式目安は「80%の申請が4ヶ月以内に完了」ですが、これはあくまで目安です。書類に不備があったり、追加書類を求められたりすると時間がかかります。ワーホリの期限が切れる3〜4ヶ月前には動き始めることをおすすめします。
ワーホリ中に現職の雇用主と話しておく
AEWVを取るには雇用主が「認定雇用主」として登録されている必要があります。ワーホリ中に良い職場に出会えたなら、期限が近づく前に上司や雇用主に「引き続き働きたい」と意思表示するのが最初のステップです。
AEWV取得が永住権を保証するわけではない
AEWVはあくまで就労ビザです。永住権(スキルドマイグラント等)は別途申請が必要で、AEWVの申請書類の内容が永住権審査に影響することもあります。将来的に永住権を視野に入れている場合は、移民局公認の移民アドバイザー(LIA)への相談も検討する価値があります。
ワーホリ終了前に動くべきタイミング
| 残り期間 | やること |
|---|---|
| 3〜4ヶ月前 | 雇用主に継続就労の意思を伝える。認定雇用主かどうか確認する |
| 2〜3ヶ月前 | ジョブチェック・ジョブトークン取得。健康診断の予約 |
| 1〜2ヶ月前 | AEWV申請。書類不備がないか確認 |
| 期限直前 | ビザのブリッジング条件を確認(ワーホリ中に申請した場合の滞在可否) |
重要:ワーホリの期限が切れた後にAEWVを申請することはできません(NZ国内にいる場合)。タイミングが命です。
まとめ
- AEWVは認定雇用主からのオファーが前提の就労ビザ。最長5年滞在できる
- ワーホリとの最大の違いは「期間の長さ」と「雇用主への縛り」
- 申請には職歴・給与水準・雇用主の認定登録の3点が重要
- ワーホリ終了の3〜4ヶ月前には動き始めるのがベスト
- 永住権を目指すなら移民アドバイザーへの相談も視野に
「もう少しNZで働きたい」という気持ちがあるなら、早めに行動するほど選択肢が広がります。仕事探しや面接については以下の記事もあわせてどうぞ。
